木造平屋建て、スパン16m、床面積512㎡、最高高さ<10m、 軒高<9m、トラス間隔2mの、木造建築技術研究所がGOOD DESIGN AWARD 2024 を受賞しましたので、お知らせいたします。(株)ヤモリとの共同設計で、構造設計はKMCの蒲池さんです。
木造建築物をつくるための新たな耐力壁などの研究開発用の実験設備を備えた研究施設で、要求されたスパンや室内空間のボリュームを最小限の木材量で構成することを目指しました。屋根下に12m以内ごとに隔壁の設置を求められてしまったのは残念ですが、集成材の扁平柱と横間柱がつくる大らかな空間は、重そうな見た目の鉄骨のクレーンに比べとても軽やかです。最小限の木材量は、建物重量の軽量化やコストダウンにもつながっていますので、一般的な鉄骨の倉庫よりも安くつくれる点や、今後の倉庫や店舗等への展開の可能性について、評価いただいたものと思います。